2010年に訪れたスペインのマドリードでの個人旅行記です。プラド美術館の見学、サッカー観戦、アランフェスやアビラなどマドリードからの日帰り旅行の様子などを綴りました。
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 そちぷのスペインMadrid旅行記2010 Day6

アトレティコ・マドリーとバルセロナとの試合当日
9:00過ぎにホテルを出たアトレティコ・マドリーとバルセロナとの試合当日。水色が綺麗な日曜日の快晴の空だった。夜は賑やかだったグラン・ビア(Gran Via)駅前は、人通りはほとんどなく静かな朝だ。グラン・ビア(Gran Via)通りをカリャオ(Calloa)駅方面に歩き、マクドナルドに入る。大きなソファが置かれた広い店内は、空いていてゆったり朝マックを食べれた。カフェ・オレを飲み干した後、カリャオ(Calloa)駅へ。

当日チケット求めてビセンテカルデロンへ
10:30頃にPiramidas駅に到着。ビセンテカルデロンへと向かう途中、スタジアム方面に歩く人にはほとんど会わなかった。スタジアム前に着くと左手方向へ。高速道路が通るメインスタンド下をくぐり、チケット売場へ。

10:45頃のチケット売場には、窓口に約50人の行列が一本。当日チケットを買い求める人数としては、バルサとの試合なのに少ない印象がした。が、行列の周囲にはダフ屋らしきおっちゃんや兄ちゃんの姿が10人以上。昨日同じ時間帯には1、2人しかいなかったので、さすが試合当日かと。(前日に公式ストアの店員と話した時にも、明日はいっぱいいるよと言っていた。)

当日チケットなし!?
11:00を過ぎた頃、10個ある窓口の1つがオープン。ゆ〜くり行列が進み出す。が、すぐに当日チケットないことが知れ渡ると、あっという間に行列はバラバラに。(窓口では、インターネット予約してきた人がチケットに交換してもらっていた。)当日チケットなしを知った後は、その場を去る人もいたが、行列を見守るかのようにウロウロしていたダフ屋と話し出す人の姿が増えた。

チケット交渉!?
定価購入を目標にしてきたが、その道が絶たれたとなっては、とるべき選択肢は1つ。周囲をウロウロしていたダフ屋の連中を見渡す。すると昨日声をかけてきた髭の濃い顔を発見!

オラ(Ohra)!と右手を上げて笑顔で声をかけてみる。相手の髭親父も覚えていたような反応。ホテルを出る前にプリントアウトしてきたスタジアムマップを印刷したA4用紙を取り出して、チケットの話をすると、結構いい席を指差してきた。

最初から結構いい物件が登場させてきたな思ったが、予想以上に高かった!定価70程度に対して150の一点張り。10分以上話してみたが、こっちが渋りだしてきたと見てか、他の客にも声をかけようとし始めたので、いったん離れる。

その後、数人と話すもよい物件となかなか出くわさない。中には英語が通じないおじいちゃんがいたりと、時間は過ぎる。周囲では商談を済ませて帰ていく人の姿もチラホラ。結局、これ以上時間を無駄にしたくないと言い聞かせて、最初の髭親父とディール。決め手は、よい物件だった事と英語が通じた事か。

11:30頃、スタジアムを離れて昼食のためマヨル広場方面へ向かう。

ラ・ラティーナ(La Latina)駅からマヨル広場(Plaza Mayor)へ
3年ぶりだったがマヨル広場の雰囲気を味わいたかったので、セバーダ市場(Mercado de la Cebada)の最寄り駅のラ・ラティーナ(La Latina)駅で下車した。

メトロ出口から地上に上がり、トレド通り(Calle de Toledo)をマヨル広場方面へ。数分歩くと、右手に白いサン・イシドロ教会(Santa Iglesia des San Isidro)が姿を現わす。さらに歩くと、マヨル広場の入口が目に入る。この辺りになると観光客が多い。ぞろぞろ歩く団体客も多い。

12:00過ぎ、スペインのランチタイムには早いが雰囲気のよいBARレストランがあったので入る。店内に客はほとんどいなかったが、ビール付きのランチを注文。パンプキンの冷製スープ、ハーブと塩で味付けされた大きなマグロのソテーとレタスサラダを完食。美味い料理、たっぷりのボリューム、12ユーロというお値段にも満足で、さらに店員さんも気前よく写真撮影に応じてくれたりと、思い出に残るランチタイムに感謝。

日曜お昼のマヨル広場(Plaza Mayor)
13:00頃のマヨル広場には、たくさんの観光客の姿があった。広場の中を囲むようにあるレストランの席は空席が多かったが、蚤の市は見てまわるだけでも楽しめた。切手、古い紙幣、キーホルダー、ピンバッチ、ビンの王冠など趣味の店が多かった。大半の店主は年配の男性で、英語で話しかけても通じているのか微妙な反応だったが、観光客慣れした対応で、商品だけでなく店主の姿も気前よく写真を撮らせてもらえた。30分ほどウロウロした後、マヨル通り(Calle Mayor)をプエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)方面へ向かい、その後ホテルでシエスタをとることに。

グラン・ビア(Gran Via)通りでの自転車レース
17:00過ぎ、再びホテルを出てみると、自転車レースが行なわれていた。通行規制されたグラン・ビア(Gran Via)通りはレース仕様になっており、両側には大勢の人が集まっていた。なにやら大きな大会のようで、いつ来るかも知らないまま足を止め、一緒に立ってみる。そうこうしていると、直にバンコ・デ・エスパーニャ(Banco de Espana)駅方面から、凄いスピードの自転車集団がやってきた。あっという間に先頭集団が目の前を通過し、後続選手も続いていく。十数分くらいだったと思うが、実にタイミングがよかった。選手達が通過した後も、観客のほとんどが残っていたが、軽食のためにプエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)へ向かう。

ムセオ・デル・ハモン(Museo del Jamon)
「ハムの博物館」という名の店は、天井からたくさんの生ハムがぶら下がっていて、マドリードで大変有名なお店だそう。

3年ぶりの店内は、夕方でも多くの人で賑やかだった。店内中央にあるBARのカウンターで空いているところを見つけて英語で注文。生ハムとチーズをサンドイッチしたクロワッサン(Croissant Mixto)、赤ワイン、生絞りオレンジジュースで合計3.5ユーロ。このお店は値段がとてもリーズナブルなので嬉しい。(酒の肴のサラミも無料でつけてくれる!)試合前の腹ごなしを済ませた後は、いざビセンテカルデロンへ!

試合開始前のビセンテカルデロン
19:00前、キックオフの約1時間前、スタジアム最寄りのピラミダス(Piramidas)駅からビセンテ・カルデロンへと続く道は、今朝とは全く違う賑やかな状態になっていた。応援グッツを売る露店が並び、赤と白のレプリカユニフォームを着たファンがまるで初詣のようにノロノロとスタジアムへと進む状態。一緒に歩いているだけで、お祭り気分でテンション高まる感じ。

まだ青空の下、スタジアム前に着くと、紅白の衣装を身にまとった大勢のファンが、老若男女とわず、スタジアム周囲を取り囲むかのような光景は圧巻。スタジアム前のBARは超混雑。とりあえず列に紛れて店内へ。店の外も中も大混雑。中に入ると、紅白の衣装きた客がぎっしり。試合前の熱気立ち込める雰囲気の中、ビールを飲み干して、いざスタジアムイン。

アトレティコ・マドリード対バルセロナ
大げさかもしれないが、どこのスタジアムにせよ、スタジアムの中の通路を進みスタンドへと続く階段を上がった時に、目に飛び込んでくる光景は感動的なものだと思う。濃淡のグリーンで縞模様をなすピッチ、紅白の縞模様をなす5万人以上収容する2階建のスタンド、この日飛び込んできた光景もそうだった。(この雰囲気をテレビでも味わえるような時代がきたらな、と思う。)

既に相当数の客が入っていたが、スチュワードにチケットを見せると親切に場所まで連れて行ってくれた。座席にはアトレティコ・マドリーの応援グッツ(厚紙で作ったピースサイン)が置かれていた。

ゴール裏2階席のバルサ人気!
アトレティコのホームゲームにも関わらず、バルサ人気は凄まじいものがあり、席の周囲はほとんどがバルサファン。バルサのマフラーを堂々と掲げていたり、メッシの名前がスタジアムに響いた時は大喝采といった状況。

が、どういうわけか、隣には筋金入りのアトレティコ・ファンの姿があった。しかも強面の親父。その親父は、明らかに浮いている様子にも動じることなく、はしゃぐバルサファンの連中に「うるせぃ!」みたいなスペイン語を叫んでいる。そういう、なんとも緊張感のある座席に着席。。

試合開始前、その親父とも話す機会があったが、「アトレティコのファンか?バルセロナのファンか?」と聞かれたときは、一瞬緊張が高まった。素早く「アグエロ、フォルラン、アー グッドプレイヤー、アイライク ゼム」と言う。発音が悪かったせいか最初通じなかったが、親父に分かってもらえると、スペイン語でなにやら色々話しだすような、以外にもお喋りさんだった。

が、キックオフ後は、バルサの悪口みたいなスペイン語を叫ぶような親父でもあったわけで、近くに座っていた若者が「俺らはお前の言う悪口聞きにスタジアムに着てるんじゃねぇ!静かに試合みろ!」みたく言ったもんだから、しばらくスペイン語の言い合いも発生する始末。多勢に無勢と、だんだん大人しくなる親父だったが、試合中にヒマワリのタネをくれたりする人でもあった(笑)。

ゴール裏2階席からの観戦は、ピッチ全体が見やすくて予想以上によかった。周囲は隣の親父を除いてバルサファンだったので、逆にアトレティコファンはホームゲームなのに居辛いだろうなと、少し気の毒な雰囲気だった。

メッシとピケ
特に印象に残った選手は、メッシとピケ。メッシは試合中に負傷し、途中交代を余儀なくされたが、特にキレのある動きだった。ピケはディフェンスだけでなくオフェンスのビルドアップも上手だなと思った。世界トップクラスのセンターバックの動きはかくもなるものかと、印象に残った。逆に、この日のアグエロやフォルランなどアトレティコの選手達は、もう一歩の出来栄えだったかなという印象。

試合自体は、1対2でダサい蛍光色のアウェイユニフォームを身にまとったバルサが逃げ切った。隣にいた親父はアトレティコの敗戦が確定する数分前にスタンドを去っていた。

試合終了後のビセンテ・カルデロン
試合終了後に観客が席を後にすると、どこのスペインのスタジアムにせよ、試合終了後の醍醐味(?)的な光景が露になる。紙コップやヒマワリのタネの残骸が散らかった通路だ。通路が空くまで座っていると、アルゼンチンから来たという青年が話しかけてきた。

日本の東京から来たんだよとか、メッシやアグエロもアルゼンチン出身だね、と英語で言うと、フランクな表情をさらに嬉しそうにする。さっきまで隣にいたヒネたような強面親父と違い、明るく社交的な青年の姿は、話していて気持がいい。数分話して、お互い記念写真を撮った後、スタンドを後にする。

スタジアム2階から外を見ると、人・人・人だった。ピラミダス(Piramidas)駅までの道程も、来た時以上の混雑だった。21:00頃にスタジアムを脱出して、ピラミダス(Piramidas)駅からカリャオ(Calloa)駅に着いたのは21:30頃になっていた。

22:00前のグランビア通りは、大勢の人で賑わっていた。テラス席で食事する人、ベビーカーを押す男女、若者のグループなど。夜のマドリードの町を少し歩いた後、本日の旅程終了。部屋でショーン・ペン主演の映画『ミステリック・リバー』を見つつ就寝。zzz


人通りもガラガラの土曜日9:00頃のGran Via通りの様子。


メインスタンドの下の道路の様子。


試合当日のチケット売場に到着。


当日チケット販売を求める行列。


ダフ屋もウロウロするチケット売場前の様子。


右前方に見えるサン・イシドロ教会


マヨル広場


マヨル広場で缶蓋コレクションを広げていたおじさん


グランビア通りを疾走する自転車レースの模様


ムセオ・デル・ハモンの店内


ハムチーズクロワッサン、コレで1.5ユーロくらいだったかな。


試合開始の約1時間前のスタジアム前の様子


スタジアム横のBAR店内の様子


スタンドに到着!アトレティコマドリー応援グッツが置かれていました。


ゴール裏二階席からの眺め


大入り満員のスタジアムの様子。


バルサゴールに大興奮のスタジアム


試合終了後のスタジアム周囲は、まさに人の海。


ノロノロとピラミダス駅へと向かう群衆


22:00前のグランビア通りの様子。ベビーカーをおしているカップルの姿もありました。

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掲載内容は筆者の体験に基づいた個人的な意見です。各人の責任においてご利用くださいませ。