2010年に訪れたスペインのマドリードでの個人旅行記です。プラド美術館の見学、サッカー観戦、アランフェスやアビラなどマドリードからの日帰り旅行の様子などを綴りました。
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 そちぷのスペインMadrid旅行記2010 Day3

雨のマドリード
マドリード滞在3日目は雨。朝のTVでもスペイン全土に(色々な)雨マークがついていた。チェックアウトした後に、朝食をとるために外に出ると湿度が高い。ムシムシする感じの中、朝食をとるためBARの中へ。昨日と同じメニュー(トルティーヤ・エスパニョーラとカフェ・コン・レッチェ)を注文すると、すぐに目の前に用意してくれた。ワイングラスにはいった水もついていた(昨日はなかった)ので、グラシアスっと♪20分程かけてゆっくり朝食をとった後、Gran Viaのホテルへ移動開始。

タクシーでGran Viaへ
Hotel Gran AtlantaからGran Viaタクシーまでタクシーで移動。時間は約15分、料金は約8ユーロ。Nuevos Ministerios(ヌエボス・ミニステリオス)駅のある交差点を右折し、Paseo de Recoletos(レコレートス通り)を南に向かって直進。荘厳な外観のPalacio de Comunicaciones(中央郵便局)があるPlaza de Cibeles(シベーレス広場)を右折し進んだ所がGran Via(グラン・ビア)。両側に背の高い建物が並ぶ、マドリード市内の中心地エリアのひとつ。

H10 villa de la rein
H10 villa de la reinは地下鉄Gran Via駅から徒歩2、3分の所にある3つ星ホテル。3つ星とはいえ、チェックアウトしてきたばかりのHotel Gran Atlanta(4つ星)よりも、よいホテルだと思いました。外観は普通でしたが、中に一歩入ると、奥行きのあるエントランスの雰囲気からして想像以上でした。Hotel Gran Atlantaでハードル下がっていたかも知れませんが(笑)

このホテルはロケーションがすごく良いので、マドリード観光にはオススメしたいホテルだと思いました。大通り(Gran Via)に面していて夜でも明るく、Puerta del Sol(プエルタ・デル・ソル)やMuseo Nacional del Plado(プラド美術館)までも徒歩で行ける距離です。(プラド美術館までは2駅相当なので、時間的・体力的に余裕がある方のみにオススメ。)

また市内の中心地なので、夜の騒音を気にしていたのですが、杞憂でぐっすり眠れました♪インターネットの口コミには部屋が狭いという類のものも見かけましたが、部屋自体やバスタブ・トイレは割と(日本人には?)広めだと思いました。いずれも部屋の場所や宿泊する人の疲労状態にもよると思いますが、インターネット予約の際に「a silent room to sleep well」と一筆していたのがよかったかもしれません。

10:00前にホテルに到着した客に対して、チェックインの時間まで入室できない旨を説明し、手際よく荷物を預かり、市内観光マップを手渡すフロントスタッフの姿にはとても好感がもてました♪

アランフェスへのアクセス
地下鉄Gran Via駅からAtocha Renfe駅までは、水色の1号線に乗り換え無しで約15分。地下鉄駅の改札を出て、セルカニアス(近郊線)の駅へ向かう。エスカレーターを降りていくと、きれいな券売機がズラリと並んでいた。が、液晶画面でユニオンジャックをタッチしても英語表示されなかったので、数人が並ぶ駅員さんの元で往復切符(3.25ユーロ)を購入。

改札を入り、「C-3 Aranjuez」と「C-4 Parla」と書かれた7番プラットフォームへ。と、ここで行き先を間違えて乗車してしまった。

Atocha Renfe駅を出発した列車の中、次第に学生風の姿が車内に多いな〜と思っていたら、Las Margaritas Univ.で大量下車。あっ間違えた!と直感的に感じはじめた頃、Getafe(ヘタフェ)を通過し、アトーチャ駅から約30分かけて終点Parlaに到着ToT..列車を降りて、プラットホームにある路線図を確認。結局また30分かけてAtocha Renfe駅に戻る。Parla駅からアトーチャ駅に来た場合はvia6に到着したので、隣のvia7に移動し、今度は間違えずに乗車。(Parla行きの列車は何本もあるのに、Aranjuez行きの列車は1時間に2本程度しかないので、数十分待ちました。。)

最終的にAtocha Renfe駅からAranjues(アランフェス)駅まではセルカニアス(近郊線)で、約45分で到着。列車を降りると、マドリードでは雨が降っていたのに、アランフェスは曇時々晴れだった。そんな天気にも嬉♪

Aranjues(アランフェス)の王宮
Aranjuesはマドリード郊外にあるスペイン王室御用達の地で、立派な王宮で有名な所。駅正面から見る駅舎は、茶色の歴史的な外観でした。駅舎を出た正面は駐車場みたくズラリと乗用車が並び、右手側に緑色のバスが停まるバス停がありました。

駅から一番近い観光スポットである王宮までは徒歩10分。駅舎を出て右側へと少し進むと並木通りとのT字路にでるので、そこを左折し直進すると正面にRalacio Real(王宮)とその横の広場が見えてきました。駅からは数人がパラパラと同じコースを進む感じでした。

Paracio Real(王宮)の中は、入口で入場料を支払い、各自で見学するスタイルでした。年代物の様々な家具調度や装束が展示されており、中でも照明が薄暗い広い部屋にドーンと並べられた純白のウエディングドレスが印象的でした。広げられたドレスのテールは6畳くらいあり、これがロイヤル・ウエディングの代物かと。他にも歴代の軍服、ゆりかご、さながら自動車のショールームのような馬車のコレクションなど興味津々な内容でした。所要時間は約40分、入場料は4.5ユーロでした。

王宮の横には広い広場があり、広場の端にはレストランやBARが数軒ありました。入口にメニューを置いてくれているし、英語のメニューも用意してくれているのでスペイン語が分からない観光客には便利だと思いました。が、この付近の料金自体は5ユーロくらい高めな感じでした。


■ 王宮見学を終え、Plaza de Santiago Rusinol(サンティアゴ・ルシニョール広場)へと進む。そこは広場というよりヨーロッパによくあるロータリー型の交差点で交通量が予想以上にとても多い所でした。広場を越えてJardin del Principe(王子の庭園)前の道を歩いていると、正面に「Menu 8.95」という分かりやすいBARのランチの看板が見えてきました。 Sardin del Principeという感じのよいBARだったので、適当に空いている席に座ることに。すぐに若いウエイターがメニューを持ってきてくれ、とりあえず「セルベッサ(ビール)、ポルファボール」と。金色のビールとお通し(ガーックマヨネーズのポテトサラダ)が直ぐに運ばれるも、英語メニューはなく、若いウエイターも英語はあまり通じない。4択クイズの要領で前菜とメインディッシュを注文し、どんな料理なのか楽しみにしていると、正解はポーチドエッグがのったほうれん草のスープと骨付きチキンのガーリックソテーとポテトフライで、どちらも美味しかったです。一番印象に残ったのは、お通しでしたが(笑) 食事を済ませた後、ウエイターにMuseo de Fauas Reales(王家の小船博物館)の場所を聞くと、急いで店内から観光客用の地図を持ってきてテーブルに広げてペンで印をつけてくれました。で「これ、どうぞ」と折りたたんでくれたのですが、テーブルの上にこぼれていたビールで所々ビチャビチャの状態。苦笑いしながら若いウエイターが、それを渡そうとするので、さすがスペイン人の適当さ、なんだろう?このウエイターの憎めない人柄は、と内心思いながら、笑顔でグラシアスと頂戴する(笑) そんなBARの目の前に広がる木々の向こう側が、Jardine del Principe(王子の庭園)でした。(こんなに近くにいるとは気付かなかった。。)

王子の庭園(Jardine del Principe)
だだっ広い森の公園といった感じの所でした。立派な門柱に挟まれた入口から庭園内に入ると、平日午後のせいか、ほとんど人はおらず閑散とした様子でした。

が、舗装された遊歩道には、隠れんぼする親子や手をつなぎながら歩く年配のご夫婦の姿、見たことない果実をつけた木々が。

入口から遊歩道沿いに歩いて約10分、右前方に小さな集会所のような建物が見えてきました。それが王家の小船博物館(Museo de Fauas Reales)でした。入口に行くと警備員が数人で話しており、そこで入場料(2ユーロ)を支払うことに。館内には他の観光客は誰もおらず、警備員の話し声しか聞こえない所でした。主な展示品は、壁に飾られた鰐のヒラキ、30人以上は乗れそうなボートが数艇で、一際豪勢だったのが金の装飾で彩られた緑色のボートでした。ここは小さな博物館というより少し広めの展示室といった感じの印象で、所要時間は約8分。

王家の小船博物館を見学した後は、森の中の遊歩道を歩いていると、アヒルや鴨のような水鳥を結構目にしました。そんな鳥と一緒に孔雀1羽だけ何事もないかのように一緒に歩いていた光景は、新鮮なサプライズでした。アレ?遠めになんかいるぞ、と目立ていました(笑)結局、農夫の家(Casa del Labrador)まで徒歩約35分。

農夫の家といいつつも、外観は王家の小船博物館よりも立派でした(笑)。チケットを買おうと入口に行くと、16:00頃に着いたのに16:30のツアーは満員らしく、あいにく次は17:30と言われてしまい、館内見学は断念。

アランフェスの町
農夫の家の館内見学を断念した後、王子の庭園を出て、アランフェスの町を散策することに。平日夕方の町、外を歩く人はほとんどおらず、Calle de las Principeという大通り沿いにはレストランやBARが数軒あり、スーパーもありましたが、静かな町歩きといった感じでした。道もきれいで、観光ルートが記された地図が所々に設置されている点は、旅行者に親切な所だと思いました。

アランフェスの町自体は大きくなく、観光ポイントは王宮周辺と王子の庭園に固まっているので、半日旅行でも十分楽しめる所だと思いました。また王宮の横、タホ川沿いには島の庭園(Jardin de la Isla)が広がっていますが、王宮側だけでも十分楽しめる広さ・景観だと思いました。

結局、via4からアトーチャ駅行きの列車に乗車するまでのアランフェス観光時間は約5:30でした。ちなみに「アランフェス」より「アランホエス」と発音した方が通じるなと、後日ホテルスタッフとの会話の中で気付きました。

Gran Via
17:50にアランフェスを出発したセルカニアスがアトーチャ駅に到着したのは18:35頃でした。朝雨が降っていた空は水色になっていて、まだまだ明るい感じでした。SOLから地下鉄Sevilla駅までアルカラ通り(Calle de Alcala)を歩いたり、Gran Via周辺をブラブラ散歩した後、エル・コルテ・イングレス(El Corte Ingles)の惣菜コーナーを見てまわったりしながら、買い物を済ませて旅程終了。

空は20:00くらいまで明るいし、あ〜よく歩いた一日だった。。


TVでしていた天気予報


雨のグランビア通り


H10 villa de la reinの入口


H10 villa de la reinの部屋


アトーチャ駅改札前の券売機


アトーチャ駅7番プラットフォーム


Aranjues(アランフェス)駅前の様子


アランフェス駅から王宮へと続く道


長閑な町に建つ豪華なParacio Real(王宮)


Jardin del Principe(王子の庭園)前の道


王子の庭園前のBARレストラン


コンビプレート(前菜、メインディッシュ、ビール、カフェ・コンレッチェ)。しめて10e♪王宮前よりリーズナブルだと思いました。


緑が生い茂る広大な庭園の入口


閑散とした王家の小船博物館


立派な外観の農夫の家


島の庭園(Jardin de la Isla)にて


アランフェスの町中にて


セビーリャ(Sevilla)駅付近の様子

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掲載内容は筆者の体験に基づいた個人的な意見です。各人の責任においてご利用くださいませ。