2010年に訪れたスペインのマドリードでの個人旅行記です。プラド美術館の見学、サッカー観戦、アランフェスやアビラなどマドリードからの日帰り旅行の様子などを綴りました。
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 そちぷのスペインMadrid旅行記2010 Day4

南バスターミナル
朝からテレビを付けるとスペイン全土に雨マークが並ぶ一日だった。中年男性のお天気キャスターが、ニコニコ顔で進行する姿は愛嬌たっぷりで、そんな天気予報を見てマドリード郊外に足を運ぶことに。行き先は城壁で有名な中世都市アビラに決めた。手短に身支度を済ませ、南バスターミナルに向かう。

南バスターミナル(Estacion Sur de Autobuses)は、地下鉄Mendez Alvaro駅から傘要らずでアクセスできる。地下鉄Gran Via駅からPacifico駅で1回乗り換えて約25分で到着。Mendez Alvaro駅で下車すると「Autobuses」とバスターミナルへの案内板が張られており、大半の人が向かう。駅構内を歩く感じで、3〜5分でバスターミナルに到着。

Avilla(アビラ)へのアクセス
マドリード最大のバスターミナルには、バス会社ごとの窓口がズラリと並び、各々に番号が付けられている。どの番号の窓口に行けばいいのか分からなかったので、まずはInfoへ。「Hola, I'd like to go to AVILA」と言うと、英語で窓口の番号を教えてくれた。おまけにポケットサイズの時刻表もくれた。旅行者には親切なサービスだと実感。

infoで教えてもらった窓口に行き、AVILA行きの往復乗車券を買おうと「AVILA 2 ways」と伝える。「Madrid to Avila, Avila to Madrid ?」と確認されて購入した乗車券は、レシートのようなペラペラの紙切れだった。

液晶スクリーンで出発ゲートを確認した後、乗車時刻まで余裕があったので朝食のためカフェに入る。が、平日10:00前のせいか混んでいた。忙しそうにカウンターの中を動く店員も自分の仕事を片付けるのに手一杯な様子で、並ぶ客にお待ちくださいの一声もなく、無愛想な印象を受けた。どこもそんな感じの店ばかりだったので、なんとも残念な感じがしたが、他に代わりの店もないので仕方なく結構待たされてサンドイッチを購入。でも別々の店員が奇跡のニアミスで1個ずつ渡してくれたので、1個の料金で2個手にして(得)速やかに店をでることに♪

出発時刻約10分前、乗車開始を知らせる放送が流れた。それを聞いて1階の発着フロアへ移動。バスの入口で乗務員にレシートみたいな乗車券を見せると、端を少し千切られてチケットチェック終了。そのまま乗車し、空いている席に座る。半分くらい空席のバスは、出発予定時刻になるとマドリードを出発。バスの車内ではリズミカルなテンポの曲が流れるだけで、静かな道中だった。

Avilla(アビラ)
石の町とも言われ、10メートル以上の高さの城壁が旧市街を取り囲むアビラは小さな観光地だ。マドリードから約1時間30分かけて到着したアビラのバスターミナルは、大きさ的に結構立派な第一印象だった。が、トイレにはトイレットペーパーも便座すらなく、有名な観光地のバスターミナルの割りに残念なトイレだった。

バスターミナルの外に出ると、マドリードとは違う小さな町が姿があり、ほのぼのとした雰囲気の所だった。人ごみというか人影が少ない(笑)。おまけに観光案内所も町の地図も見当たず、バスターミナルから町の中心に向かおうとも、どっちに進んでいいのか分からなかった。初めて訪れた所で一抹の不安を抱きつつも、5,6人が同じ方向へ行くので適当について歩くことに。小さな町なので地図がなくとも迷子になる感じがしなくともなかったが、コレが迷子の始まりだった。。

結局、バスターミナルからサン・ビセンテ教会(Basilica de San Vicente)に辿り着くまで20分以上歩くことに。。いつの間にか町の中心から遠くに行ってしまっており、気付いたときは、結構な傾斜の坂を上ることに。中世城塞都市の姿を残すアビラの町は、町の中心=お山の上であることを身をもって体験。小さな町といえど、もう少し観光案内板や地図をわかりやすくすれば、初めての旅行者でも地図も持たずに快適に観光できる所だなと思った。

サン・ビセンテ教会には偶然辿り着いた。煉瓦作りのいい感じの建物が続くなぁと歩き続けて、ふとコーナーを曲がった途端、目の前にドーンと広場が現われた。さらに、その奥に巨大な城壁と門の姿も。「やっと着いた!」と、そこがサン・ビセンテ教会(Basilica de San Vicente)とサン・ビセンテ門に挟まれた巨大な広場だった。並んだベンチにはたくさんの人がかけており、平日にも関わらず行き来する観光客の姿も結構あり、小さな観光地の憩いの場所みたいな所でした。自由に入ることができたサン・ビセンテ教会の中は、光が差し込み結構明るい所だった。

サン・ビセンテ門近くのカフェテリアでランチを済ませた後、サン・ビセンテ門から城壁の上へ。見学料を支払い、一方通行の結構急な階段を上る。城壁の上から眺める景色は、町の中心から郊外へと茶色の屋根が続き、それが途絶えた辺りから茶色の大地が遠くまで広がるという素朴なお山の町を感じさせるものだった。城壁の上は、結構歩き回れるので、たっぷり20分くらい時間かけて楽しむことに♪その後も野外マーケットを見物したり、カテドラルを訪れたり、中世城塞都市の石畳の道をたっぷり歩きまくりました。残念ながらカテドラルの内部は、15:00前に行ったせいか見学はできなかったが、アビラの町はマドリードの喧騒を離れてゆったりスペインタイムを過ごしたい人には特にオススメかと。滞在時間の目安として3〜5時間でも十分楽しめる町だと思いました。

アビラからマドリードへの道中
18:00にアビラを出発したバスは、20:20にマドリードに無事到着。ところがバスが南バスターミナルに停車する迄、マドリード市内を迷子のように20分以上走り続け、車内では乗客が運転手にブーイングする一幕があった。 なぜかバスがビセンテ・カルデロン・スタジアムのメインスタンドの下を通る高速道路を走ってくれたのは個人的には良かったのだが、Principe Pio駅のバスターミナル(La Sepulvedanaのバス乗場)に行ったのは多分運転手のマジボケだったかなと。結局、往路は約1時間30分だったのに、帰路は約2時間30分もかかった。。(一瞬まさかのバスジャックか?とも思ったりしたので、無事に降りれて良かった♪)

ハナトモ
アビラからマドリードに戻った後、夕食のため日本料理屋へ。向かった先はH10ホテルから徒歩2分、Gran Via駅からだと5分くらいのところにあるJanatomo(ハナトモ)というお店。路地裏に目立たぬ様にある日本料理屋でした。

21:00前、予約無しでドアを開けて入った店内は、赤を基調としたスタイリッシュな感じだった。通された奥のカウンターも、赤いテーブルと白い椅子のコントラストがお洒落だった。注文したラーメンと餃子の味もよかった。魚介系醤油スープは日本でも通用する美味しさだと思った。

日本からスペインに移住した女将さんは気さくな方でお話につきあってくれたり、大将(女将さんの旦那さんらしき人)も、面白いかと思うのでと現地の日本語フリーペーパーを持ってきてくれたりと、初めて入った店で親切にして頂き嬉しいディナータイムでした。そんなハナトモは、女将さん曰く、マドリードで40年以上続く日本料理屋だそう。また行ってみたいと思うレストランでした。

そんなこんなで本日の旅程終了。アビラの町で歩き疲れた〜


南バスターミナルで乗車券を買う人の姿


電光掲示板で乗場を確認


出発フロアへ


アビラ行きのバス。Madridとの往復は13eでした。


アビラのバスターミナル


バスターミナル前の様子。キレイだけど何もアリマヘンでした。。


巨大なサン・ビセンテ教会


ドーンと構えるサン・ビセンテ門


サン・ビセンテ門の上から降りる階段の様子。結構急な傾斜。


旧市街の広場で遭遇した青空市場にて


緑の看板が目印のハナトモ。H10 villa de la reinからだと徒歩1,2分。


ハナトモのラーメン。美味♪

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掲載内容は筆者の体験に基づいた個人的な意見です。各人の責任においてご利用くださいませ。