スペインの首都マドリードの観光、トレドやセゴビアやコルドバなどマドリードからの日帰旅行、レアル・マドリードやアトレティコ・マドリーのサッカー観戦などの体験談を綴りました。
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 そちぷのスペインMadrid旅行記2008 Day2

9月下旬のマドリードの夜は、朝方ベッドから出ると少し肌寒かったですが、長袖Tシャツと短パン姿でよく眠れました。 ホテル前のBARは7:00前からオープンしていましたが、窓の外は8:00過ぎまで暗くて、日の出が遅いなと思いました。旅行者が早朝にトラブルに巻き込まれるケースが多いという話も納得。

9:00前、朝食をとりにホテル前のBARへ。 通勤途中の地元客らしき人がチラホラ出入するBARのドアを開けて中に入ると、店内はカウンター席が10程度、テーブル席が3程度のこじんまりとした所でした。カウンターの奥に当たり前のようにぶら下げられた生ハムの塊が、いかにもスペインといった感じ。

カウンターに座り、店員に「ブレックファースト」と伝えると、メニューを渡してくれました。 が、読んでもよく分からなかったので、カウンターに並ぶ品を見て、店員に指差ししながら注文。 スペイン・オムレツのトルティーヤ、クロワッサン、カフェ・コン・レッチェを最初注文したのですが、運ばれてきたトルティーヤの皿にはフランスパンのようなパンが付いていたので、その場でクロワッサンはキャンセルすることに。 (後日、別のBARでトルティーヤを注文した時にもパンが付いていました。)

置いてあった新聞を勝手に開いて、今日のサッカーの試合開始時間をチェックすると、今日のレアル・マドリードのキックオフは22:00とのこと。新聞もすぐに分かるところに載せてくれているのが嬉しい。 朝食代(約4ユーロ)を支払いBARを出た後、適当に町歩きすることに。まずは1号線Alvarado駅方面へ。

Hotel Gran AtlantaからAlvarado駅へは1本道で徒歩約5分。緩い坂道が続き、その両脇には地元客が利用するようなBARや小さなお店がチラホラある所でした。

1本道を直進していると、すぐにAlvarado駅のある大通りに到着。雑誌や新聞をたくさん並べた売店、ファーストフード店などが並ぶ賑やかそうな通りでした。そんな通り沿いに適当に進むとすぐに隣のEstrecho駅にも到着。。続いてレアル・マドリードの本拠地エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウへと大きく方向転換し、ぶらぶら歩を進める。

地図を頼りにサンティアゴ・ベルナベウ目指して進むうちに、なぜかNuevos Ministerios駅に到着。エル・コルテ・イングレス(El Corte Ingles)の大きな看板が目だっていました。大きな交差点でスタジアムの方向を再確認して、Santiago Bernabeu駅方面へと再出発。(この時点でマドリード市内北部の1km四方を歩きまくっている状態。。)

大通り沿いに歩いていくと、左側に大きな丸ビル(多分、ピカソ・タワー)が見えてきました。それを過ぎて進むと「estadio Bernabeu」という文字とサッカーボールの絵が描かれた案内板がありました。すぐにメトロSantiago Bernabeu駅に到着し、駅出口の広場の木々の間からスタジアムの姿が!

試合当日10:00過ぎのスタジアム正面では、ほとんど観光客の姿はありませんでしたが、早くも夜の試合に備えてか出店の準備がチラホラ始まっていました。 スタジアム周囲を右回りに歩くと、BAR、ファーストフード店、スーパーやフードコートが入った小ぶりのショッピングモールがスタジアム周囲にありました。 10:30頃の公式ストア(店内の写真撮影NG)は空いていて、快適に品定めできました♪品揃えも豊富で10分、20分あっという間に経ってしまいました。

11:00頃、再びスタジアム正面に戻ると、チケット売場の窓が1つだけオープンしていて、スタジアムツアーのチケットお目当ての人が数人並んでいました。列に並ぶとすぐに順番がきました。

窓口でスタジアムツアーのチケットを買いたいと英語で言うと、おじさんが1:00pmからと言うだけで、1pmからのを今買いたいんだけどと言っても、何故か買えませんでした。(というか英会話がほとんど成立しなかったです…)

結果的に、スタジアムツアーの開始スケジュールを事前に確認して、開始時間に間に合うように来た方がいいのかな、と思いました。 この点、バルサの場合は、いつでも好きな時間にチケット買えて入場もokでしたので…すっかり同じもんだと思い込んでいました。。 結局13:00前に再び来ることにして、試合チケットを買いに42番ゲートの窓口へ。

試合当日のチケット発売は、11:00から42番ゲートの窓口で開始されました。11:00過ぎに行くと、既に20〜30人程度の短い行列がありました。並んでいる途中に、係員さんに席のことを質問してメモ用紙に買いたい席の希望を書いていたので、窓口では、それを見せるだけでほぼOKでした。窓口では座席図も見せてもらえましたが、ココは英語が通じてよかったです。

Real Madrid vs Sporting de Gijonの試合チケット(Tribuna Lateral Este、SECTOR:234、FILA:0002、ASIENTO:0009)を無事購入。 この席はメインスタンド正面1F席で、レアル・マドリードのベンチの少し右奥の場所のため、試合開始まえの集合写真も撮りやすい場所でした。 シュスター監督の後姿(笑)もよく見えました。現地購入価格95ユーロ(一番高い席)でした。

チケット購入後、再び公式ストア方面へ歩いていくと、さっきはなかった入り待ちしている人の姿(20人位)がありました。 11:30頃でしたが、TVカメラかついだ人も4、5人いたので、しばらく待つことに。待っていると、黒い大きな車が時折来ました。

それが選手の場合、マスコミらしき人やファンの様子ですぐに分かるので、皆一斉にカメラをかまえるといった感じ。 12:45頃まで待つ間に、ファン・ニステルローイとドゥデグが目の前を通過。 ドゥデグは手を振ってくれました! 12:45頃になると、観光客やファンの姿は軽く50人以上、TVカメラ担いだ人も10人以上に増えて、歩道すら埋め尽くす状態でした。。 ほとんどの人は1,2時間は軽く待っていましたが、中にはず〜といそうな人もいました。わたしは1時間ちょっとでいつ来るか分からない選手の張込(笑)をギブアップ。

12:50頃、再びスタジアム正面のチケット売場に行くと、10人以上の行列が出来ていました。 ハンティング帽をかぶったダフ屋らしきおっさんが、窓口の横でどうどうと営業(声掛け)してました(笑)。 そんな窓口で、13:00からのスタジアムツアーのチケット(15ユーロ)を購入。 チケットに書かれたPUERTA:20(20番ゲート)に行くと、スタジアムツアーの看板が掲げられた入口があり、30人くらい並んでいました。

サンティアゴ・ベルナベウのスタジアムツアーは、イングランドみたくガイドがついて団体行動でまわるタイプではありませんでした。最初に空港みたいな手荷物検査をして、エレベーターで最上階までグループで移動した後は、各自でスタジアム内の案内板にしたがって進みました。

コース自体は屋上階からピッチへと下りながら、色々な角度からスタジアムを見学できるものでした。またスタジアムとミュージアムが一体化したようなコースでした。ミュージアムは展示品の多さ、展示方法など見ごたえありました。試合当日のためロッカールームの見学はありませんでしが、ピッチ、ベンチ、記者会見場の見学は出来ました。所要約1時間で内容的にも満足でした♪

スタジアムツアー終了後、14:30頃のスタジアム周囲には、既に開店準備を整えた露店があちこちに目に付きました。 そんなスタジアムを離れ、昼食のため適当に小さなレストランへ。 14:30というと日本のランチタイム的には遅いですが、どこのBARやレストランにはたくさんの客がいました。

小さなレストランのテラス席に座ると、ウエイトレスがスペイン語ONLYのメニューを持って来てくれました。 …が、料理のイメージがさっぱり??稀にSardina(鰯)とか分かるが、どんな見た目の料理なのか写真つけてくれてたらな〜と。 結局、お昼の定食らしきメニュー(10ユーロ)を注文することに。 数種類の前菜とメインを選ぶタイプで、適当に「Jamon」とあったのでハムのスープみたいな料理を期待しつつ「Guisantes con jamon」を前菜にチョイス。メインは「Sardinas」とあったので、丸ごと食べれるようなイワシ料理(大き目のマリネみたいな感じ)を期待しつつ「Sardinas escabechadas con pisto」というのをチョイス。 英語はあんまり通じないけど、ウエィトレスの愛想は◎♪

待つこと5〜10分、「ボナペティ」とウエイトレスが置いていった前菜の皿には、びっしりとお豆さんが並んでいた。。 ハムはちょびっとだけ。汁気はなく、味は辛くもなく文字で表現し難いが、まぁまぁといった感じ。 前菜を食べきった後、メインが運ばれてきた。皿の上には大きめのイワシが4,5匹と付け合せ野菜が並んでいた。 見た目は美味しそうだが、ナイフとフォークでの魚の骨とりは…と若干焦る。。精密作業のようなランチを終え、ホテルでシエスタすることに。

20:00頃、ホテル前のBARに行くと、店内はカウンターやテーブルでビールやワインを飲む人の姿がチラホラ。 カウンターに並べられたタパスの皿を見ていると、ウェイターがメニューを渡してくれた。 指差ししながら、どんな料理?と英語できくと、9割スペイン語1割英語で親切に説明をしてくれた。…が、よく分かんないToT.. 適当にハモン・セラーノ(9.5ユーロ)と赤ワイン(2.1ユーロ)とパン(1ユーロ)を注文し、TVに映っていたバルサとベティスの試合を眺める。

カウンター奥で切り落としてくれたハモン・セラーノは透明なピンク色で、お皿一杯に並べられた一品が出てきた。 量多いなぁと思いながら食べ始めたのに、バルサの試合を見ながらきっちり完食。美味♪。 その後22:00キックオフの試合を見るため、サンティアゴ・ベルナベウへと出発。

20:00頃でも明るかった空は、20:30過ぎにはすっかり暗くなっていた。Hotel Gran Atlantaからスタジアムへは徒歩で約10分。21:00頃のスタジアムの周囲には、たくさんの人、露店があり、時折チアホーンの音も。メトロ駅と反対側の方が賑やかだったので行ってみると、アウェイのヒホンのサポーターが路上決起集会ばりに盛り上がっていた(笑)。スタジアムから流れてくるBGM、路上に溢れる人や露店の活気は、あの雰囲気の中に身を置けば、試合前からテンションアップ♪

スタンドには試合開始約40分前に入りました。選手達のウォーミングアップは、試合開始の約30分前から始まりました。スタンドは試合開始の約10分前からどっと人が増えた感でした。メインスタンド1Fからの観戦でしたが、座って気付いたのですが、カンプノウと違い屋根がないなぁ、と思いました。幸いにも雨が降らなかったのでよかったですが、この点はカンプノウの方が良いなぁと思いました。試合自体は、レアルがファンデル・ファールトのハットトリックを含む7-1で格下相手に圧勝。ファン・ニステルローイ、スナイデル、セルヒオ・ラモスは出場しませんでしたが、ゴールシーンが何度もありスタジアムの雰囲気といい楽しかったです。

圧勝の試合内容のせいか、試合終了約15分前ごろからスタンドを去る人の姿が目に付き始めました。終了約5分前ごろから本格的にゾロゾロと帰る人が目立ちました。試合終了後は、結構、結構ゆっくり座ってれました。ヒマワリの種の食べかすやらが散らかった試合終了後のスタンドの様子も、よく分かりました(笑)結局、スタジアムの電光掲示板などが消え始めた24:10頃にスタジアムを後にしました。スタジアム正面に行くと、元旦の初詣みたいな状態でした(笑)メトロ駅は相当混んでいる様子でした。

スタジアムからホテル(Hotel Gran Atlanta)へは、1本道を徒歩約10分で戻れました。深夜でしたが、大通りは街灯で明るく、車、カップルや歩行者の姿も結構ありましたので、予想以上にすんなり戻れた印象でした。

そんな感じでマドリード滞在2日目の旅程終了。


9:00前のHotel Gran Atlanta前にて。



BARの朝食。4ユーロなり。



Hotel Gran Atlanta正面。



Nuevos Ministerios駅にて。



ピカソタワー。



estadio Bernabeu。



試合当日10:00過ぎのスタジアム正面にて。



スタジアム正面にあるスタジアムツアー発売窓口にて。



入り待ち光景。



13:00のスタジアムツアーのチケットを購入。



スタジアムツアーの様子。



15:00過ぎのレストラン



Guisantes con jamon



Sardinas escabechadas con pisto



ハモンセラーノ、BARにて。



試合開始前のスタジアム外にて。



メインスタンド1Fでの試合観戦。



24:00過ぎ試合終了後のスタジアム正面。



24:00過ぎのホテルへの帰り道。


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掲載内容は筆者の体験に基づいた個人的な意見です。各人の責任においてご利用くださいませ。