スペインの首都マドリードの観光、トレドやセゴビアやコルドバなどマドリードからの日帰旅行、レアル・マドリードやアトレティコ・マドリーのサッカー観戦などの体験談を綴りました。
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 そちぷのスペインMadrid旅行記2008 Day3

マドリード滞在3日目、この日はマドリード市内北部のHotel(ホテル)から市内中心地Opera駅近くのHostal(オスタル)へと宿替えの日。2泊したホテルHotel Gran Atranta前のBARで朝食を済ませてから、7:00am過ぎにチェックアウト。メトロ1号線Alvarado駅へ。

昨日は手ぶらで徒歩3分ほどだった距離をスーツケースを引きながら7、8分かけて歩いてAlvarado駅に到着。メトロ入り口にはエレベーターやエスカレーターは見当たらなかった。

仕方ないのでスースケースを抱えながら階段を下ったが、マドリードのメトロ駅にはエスカレーターやエレベータがない駅が結構あると思った。駅構内でも乗り換えするのに移動距離が予想以上あったり、階段のアップダウンもある駅も少なくない。この点は旅行者は知っておいた方がよいと実感した。

平日10:00頃のAlvarado駅は空いており、スーツケース持っていたのにメトロは乗りやすかった。ここからSOL駅まで乗り換えなし約10分で到着。

SOL駅はPuerta del Sol(プエルタ・デル・ソル)の最寄駅。プエルタ・デル・ソルは、マドリード旧市街の中心地で市内有数の観光名所。そんな所だから、メトロ出口から地上に出ると10:30頃でもたくさん人がいた。あまりにも多さ(Alvarado駅付近との大違い)にびっくりした。それと同時に、こんな所でスーツケース持ってウロウロしてたら絶対観光客狙いのターゲットになる、と焦る。。

目的地のHostal Las Fuentes(オスタル・ラス・フエンテス)は、そんなSOL駅の隣のOpera駅近く。地図で見ると近いけど方向も行き方も??だったので、とりあえずタクシーに乗ることに。ちょうど信号待ちしていたタクシーの窓をノックすると、中から優しそうなおじいちゃん運転手が降りてきてくれた。スーツケースをテキパキとトランクに乗せてくれ乗車。

おじいちゃん運転手にオステルの名前(Hostal Las Fuentes)と住所とGoogleマップを印刷したA4用紙を見せながら、「ラスフェンタス、ポルフォボール」と言う。おじいちゃん運転手がスペイン語で何やら言いましたが、あいにくスペイン語が分からない。。「あぁ、ホテル・ラスフエンテスかい?了解したよ。」とでも言ってくれたのだろうと思い、車はすぐに出発。

地図で見るとSOL駅とOPERA駅は1駅だったが、停まる気配なくタクシーは5分以上走行。途中で変だなと思い「Are we going to Opera Station ?」とか英語で色々運転手に話しかけた。が、スペイン語しか分からないと言う運転手からは、要領の得ない反応しか返ってこない状態。。

道路が混雑しており次第にノロノロ運転になるも、いっこうに停まる気配がない。徐々にもしかしてガイドブックに載っていたわざと遠回りしてぼったくるタクシーかも??という疑念が。そうこうしているうちに窓の外に地下鉄の「METORO」のマークが過ぎていくのも見えた。…が「いやいや、こんな親切そうなおじいちゃんがぼったくるようじゃ、世も末やで。」と無邪気(無理矢理?)に信じ続けることに。

…が、ガイドブックの地図を見ながら外の景色を見ていると、写真と同じようなシベーレス広場、ラス・ベンタス闘牛場の姿が。遅すぎたが、ようやく確信。すぐに運転手に「Would you stop the car right now, please?」と大きな声で言うと、タクシーは道路脇に停車。

運転手に地図を見せながら英語で道間違いを伝えようとする。が、おじいちゃん運転手は本気か?わざとか?よく分からない様子で、逆に「ラス・フエンテスはすぐそこだよ。」と言わんばかりに道路の先を指差す始末。仕方なしに結局タクシーはさらに2、3分走り、メーター表示が7.9ユーロになった所で、ようやく停車。・・・ほら、そこと運転手が指差した通りの向かい側には、確かにスペルが似てるラス・なんとかという立派なホテルがありました。。(って、やっぱ違うやんToT...)

…予想通り別のホテルだったので「ほら、ホテルの名前が違うでしょ!」と言いながら乗車前に見せたA4用紙を見せると、運転手は「小さな文字でよく見えない」や「日本語は分からない」とジェスチャー付きで言い出した。。スペイン語表記のホテル名・住所・地図付きのカラー印刷してきたA4用紙見せられて、かくも堂々と言い訳する運転手は、なんとふてぶてしく見えた事か。アンタ、人が良さそうなシニアドライバーの振りした悪質運転手じゃないの!?と本気で腹が立った。

とにもかくにも運転手も困った様子で、とにかく降りて欲しい様子。その態度を見て余計腹も立つ。何で逆方向に連れてこられた上に8ユーロ払わなアカンねん!!と。結局、何とかOpera駅に行って欲しいと(必死で)伝えると、メーターをゼロにして発車してくれる事に。。(微妙な空気の車内でスペイン語と英語で10分くらいかけて交渉成立。。)

OPERA駅に向かう途中、窓の外には闘牛場やシベーレス広場などマドリード観光名所が流れていく。車内は運転手と私たちの溜息が交互に。。微妙な空気が充満していた。結局、予想外のことでタイムロスして嫌な気持ちに。

順調に走っていたタクシーがスローダウンする。大通りを抜けて細い道に入ったところで、運転手がなにやら「ホテルの近所だよ、一緒に探してくれ」みたいな事を言う。Opera駅らしき建物も見えないので「ドンデ・エステ・メトロ・オペラ?」と聞く。すると、指差しでその角の向こう側だよと。その場でタクシーを降りて、自分らで探すことに。結局、闘牛場の方から30分以上タクシーに乗った料金は約12ユーロでした。 おじいさん運転手はスーツケースをトランクから出してくれて、ニコリとしてくれましたが、お互い疲れた(と思う)。。

後で知ったのですが、SOL駅からOpera駅までは1本道のCalle de Arenal(アレナル通り)を歩けば徒歩約3〜5分の距離でした。。Hostal Las Fuentas(オスタル・ラス・フェンタス)は、そんなアレナル通り突き当たりのOpera駅近くの横道に少し入った所にあります。Opera駅からは徒歩約1,2分の距離です。ちなみにHostal(オスタル)でありHotel(オテル)とは違います。スペイン旅行の際にはこの違いを意識しておく必要があると実感しました。特にSOLやOperaなどマドリード中心地には同じような名前の宿泊施設も多いので、タクシーの運転手には、この点をきちんと伝えるべきだと身をもって経験しました。。

タクシーを降りた後、オスタルを探す事に。スペインで住所を探す場合、日本と違う点は、道の片側に奇数の番地が並び、その反対側に偶数番地が並んでいること(サッカーのスタジアムでも同じ)です。住所がわかれば、建物の正面に番地が明記されているので、建物は探しやすいはずでした。。

…が、オスタル・ラス・フェンタスになかなか辿り着けない。。住所「Las Fuentes 10-1' dcha」をもとに「10」と書かれた建物を見つける迄は順調だったが、建物入口のドアは鍵が掛かっていて入れず、ラス・フェンタスの表札はなく入り口がどこか分からず困った。。

しばらく建物周囲をウロウロすると、やっとのこさ建物入口の所で専用の(分かり辛〜い微妙な場所にあった)インターホン兼カードキーの読取装置があることに気付く。ボタンを押してオスタルの係員に英語で到着を告げると、中から扉を開けてくれた。

やっとの思いで建物の中に入ると、エレベーターがなく階段オンリー。仕方なくスーツケースを抱えて2階へ。2階の踊り場の左右にドアが1つずつあるが、表札や看板がない。どっちがオスタルなのか一見分からない。。他のフロアもチェックするもそれらしいのは2階のみ。最後は勘で適当に開けた右側のドアが正解でした♪(笑)

結局、昼前に目的地のオスタル・ラス・フェンタスに到着(あ〜疲れた〜こんなに苦労するとは予想外…)。フロントにはタイミングよく英語が話せる唯一の女性スタッフがいてくれたのでスムーズにチェックイン。荷物を部屋に置いて、すぐにメトロOPERA駅へ。次なる目的地は、Atletico Madridの本拠地ビセンテ・カルデロンの最寄駅のPiramidas駅。

Piramidas駅前のBARで簡単な昼食を済ませて、徒歩約10分でビセンテカルデロンに到着。団地や道路のある住宅街といった雰囲気の場所に、UEFA5つ星のスタジアムはドーンと建っていた。その姿に思わず感動(今朝は色々あったから達成感もひとしお)。

スタジアムを左周りに歩いていくと、噂のメインスタンドの下を通るトンネル道路があった。歩道もあったので、トンネルを出口まで歩くことに。途中、Atletico Madridのシンボルが刻まれた壁やドアらしきものもあり、トンネルを出たところにはチケット売り場があったが全て閉店していた。

チケット売り場を通り過ぎて進むと、公式ストアが22番ゲートの近くにあった。店内は予想以上に広くて品数も多い。Atletico Madrid一色の素敵な店内に予想以上に感動。店内の写真をとってもいい?と聞くと、店員さんも気前よくOK。店内写真NGのレアルより寛容なサービス精神に感謝感激♪平日昼過ぎのせいか、店内の客はほとんどいない。おかげでゆっくり買い物できた。会計の際に、試合のチケットを買いたい旨を英語で店員さんに伝える。日曜日の試合の場合は、土曜日と日曜日にスタジアムのチケット売り場で買えるとの事。(このときは買えず仕舞い。。)公式ストアを出た後、ミュージアムを見学することに。

26番ゲート横にあるミュージアムに入り、受付で入場料6ユーロを払う。ミニシアターではAtletico Madridファンが泣いて喜びそうなムービーが上映されていた。2,30人座れそうな部屋に3人しかいなかったので、ゆったり鑑賞。展示品も予想以上に多くてトロフィーの数の多さにはびっくり。まだ幼さが残るアトレティコ時代のフェルナンド・トーレスが表紙の雑誌、赤白青のクラブカラーの教会のミサで着るような衣装とか、様々な展示品があり、Atletico Madridの歴史を感じれるアトラクションだと思いました。所要時間はミニシアターを除いて約45分。館内全て写真撮影OKなので、うれしいお土産撮り放題な所でした♪

ビセンテ・カルデロンを満喫した後、Piramidas駅に戻るつもりが道に迷ってしまいPuerta de Toledo駅に着いてしまったが、メトロでOpera駅に行きオスタルに戻りシエスタ(昼寝)に。

夕方、Madridの駅やバスターミナルを確認しに出発することに。まず向かったEstacion de Atocha(アトーチャ駅)は、駅構内に植物園をもつ巨大な駅でした。予想以上に立派な植物園にびっくり。あんな駅みたことありませんでした。。

Cordoba行きのVIA乗車券を予約するために、VIAの切符売り場(JRの緑の窓口みたく専用のコーナーがありました)に行くと18:00過ぎのせいか超混雑していました。銀行窓口みたく番号札をとり、10分ほど待つと自分の順番がきました。

番号が表示された窓口のおっちゃんに、行き先と日時をスペイン語で書いたメモ用紙を差し出す。2、3英語で質問されVIA乗車券の予約購入も無事終了。英語が通じたおかげで予想以上に簡単に済みました。その後、続いての目的地であるEstacion Sur de Autobuses(南バスターミナル)へ移動。

アトーチャ駅から南バスターミナルへのアクセスは、メトロ1号線でPacifico駅に行き、6号線に乗り換えてMendez Alvaro駅で下車。Mendez Alvaro駅のプラットフォームには「Autobus」の案内版もありました。また、バスターミナルまではたくさんの人の流れが出来ていました。バスターミナルには地下鉄駅から同じ建物の中を歩くこと約2,3分で到着。

マドリード市内最大のバスターミナルには、ズラリと窓口が並んでいました。予想以上の多さにびっくり。窓口には1、2…40とそれぞれ番号がついていて、行列が出来ている所もありました。

トレド行きのバス予約をしようと思ったのですが、どこに並んでいいのか分からない。案内カウンターがあたので、「Hola, I'd like to buy the tichet to Toledo」と適当に質問。すると窓口の番号を教えてくれました。

窓口に並び自分の順番がきて予約をしたい旨を伝えると、「予約なんていらないわよ」みたいなことを言われる。が、とにかく予約をしてもらった。お金を払うとレシートみたいな縦長の薄い紙を1枚渡されてる。。ついでに時刻表も欲しいと伝えると、さらに縦長の同じような紙(今度は紙切れというよりロール状態)を渡された。。スペインの長距離バスは初めてだったので、コレ本物??と冗談半分に思いつつトレド行きのバス手配とりあえず終了。

後で知りましたが、通常、長距離バスは乗車日当日に乗車券を購入するシステムのようでした。バス会社によっては予約(乗車日前に金を払う事)は受け付けてくれない所もありました。この点、ロンドンとかは前日予約も普通に出来るのでお国柄の違いかと思いました。結局、このときは乗車日時が白紙の乗車券を売ってくれました。後日それをもってバス乗り場に行くと、すんなり乗車できたが、座席は空いてる好きなところに座わるというものでした。南バスターミナルの用事を済ませた後は、Segovia(セゴビア)行きのバスの予約も済まそうと、Principe Pio駅のバスターミナルへと移動。

Principe Pio駅のバスターミナルは、スペイン語がよくわからなかったこともあるが、最初見つけにくかった。。。バスターミナルは駅と同じ建物の地下フロア(Nivel-1とNivel-2)にありました。セゴビア行きのバス乗車券はNivel-1にあるLA SEPULVEDANA,S,Aというバス会社のチケットブースで買えます。チケットブース自体は見つけやすい。が、ココはスペイン語ONLYのところでした。。予約したいというと、南バスターミナルと同じく「んなもんねーよ」みたいな事言われたので、今回は乗車日当日に買う事にしました。バスの運行スケジュール表を貰おうと聞くと、窓口に張られた紙を指差してスペイン語で何やら言われるも??メモするのが面倒くさかったので、スケジュール表らしきもの全部デジカメで撮影して済ませました(笑)

Principe Pio駅で用事を済ませた後、王宮方面に散歩がてらに歩くことに。ライトアップされた立派な門が立つロータリーを過ぎて、Cuesta de San Vicente(サン・ビセンテ坂)を上っていく。オレンジ色の街灯が灯る、緑多き公園みたいなJardines de Sabatine(サバティーニ庭園)を通り抜ける。21:00頃、王宮横にでるとまだたくさんの人の姿がありました。

Plaza de Oriente(オリエンテ広場)を通り抜けてTeatro Real(王立劇場)を過ぎると、向こうから自転車に乗った人が、まるでレースかパレードのようにたくさんやってきました。まさにチャリンコ大行進。道沿いの店から店員が顔を出したり、観光客が足をとめて見物している状態。すごい人数の自転車ライダーが、目の前を通り過ぎていきました。結局、何だったのか謎ですが、とにかく賑やかな雰囲気でした(笑)

そんな突然の見世物を、偶然立ち止まったケバブ屋の店先でしばらく見物した後、そのままケバブ屋で夕食を済ます。注文したチキンケバブはチキンとレタスがテンコ盛りで7.25ユーロ。サラダ感覚だがお腹いっぱいに。23:00頃すっかり歩きつかれて就寝。明日はレコンキストタの地・コルドバに日帰り旅行。楽しみじゃ♪


チュロスとカフェ・コン・レッチェ。



Alvarado駅の入口。




SOL駅を出た所。たくさん人がいます。




プエルダ・デル・ソルの景色#01




5プエルダ・デル・ソルの景色#02




アレナル通りの印。




アレナル通りの様子。




OPERA駅の奥に見える王立劇場。




Hostal Las Fuentesの看板。




Hostal Las Fuentesの入口。




コレに気付くのに時間掛かった。。




OPERA駅の入口。




ビセンテ・カルデロン名物。




スタジアムの公式ストア




ビセンテ・カルデロンの雄姿




アトーチャ駅の外観




アトーチャ駅構内の植物園の様子。




南バスターミナルの中。



Toledo行きのバス予約した窓口




Segovia行きのバス会社のブース。



Principe Pio駅近くにて。



21:00頃の王宮付近の様子。



ボリューム満点のチキンケバブ。
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掲載内容は筆者の体験に基づいた個人的な意見です。各人の責任においてご利用くださいませ。